現代の女性は、初潮の低年齢化や出産回数の減少などにより、生涯を通じて女性ホルモンにさらされる時間が増加している傾向にあります。このことは、同時に婦人科の病気を発症するリスクが高まることも意味しています。
たとえば、近年20~30代の女性で発症が増えている「子宮内膜症」は、子宮内膜の一部が卵管を通り、お腹の中に入ることで発症する病気です。進行すると、日常生活に影響するほどの痛みが出るのとともに、不妊症になるリスクが高まり、決して軽い病気ではありません。また、子宮頸がんも若い女性での発症が増加していることが指摘されています。
けれど、これらの病気も早期発見で治療できれば、妊娠・出産をあきらめなくていいものなのです。「病気が発見されたらこわいから」という理由で婦人科検診を受けない人が1割強いることが調査結果で明らかになっていますが、発見が遅れることのほうが大きなリスクと言えるでしょう。
女性特有の病気に意識を向けることは、女性としての自分を大切にすること。理想の未来のために、自分の体をチェックしてみてはいかがでしょうか。
【引用元】
・平成25年 国民生活基礎調査の概況―厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa13/dl/04.pdf
・ベビカム リサーチ「VOL.134 ママの健康診断」―ベビカム
http://www.babycome.ne.jp/online/research/detail.php?vol=134