妊娠、出産にまつわるデータ集:第4回 
流産

2014.07.18

ミキハウス編集部

<今回の掲載データ>
■流産の頻度に関する調査結果
■不育症の原因とその割合

流産とは、妊娠したにもかかわらず、早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうこと。日本産科婦人科学会の定義によると、妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の中でしか生きられない週数)未満に、妊娠が終わることを指します。一般的な流産率は、15%とされており、実は妊娠した女性にとって決して少なくない症例です。

 

35歳以上の妊娠経験者のうち40%以上が流産を経験

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厚生労働省研究班がまとめた流産に関する実態調査においては、さらに高い割合での流産率も報告されています。これは、名古屋市立大の杉浦真弓教授と鈴木貞夫講師らの名古屋市立大の研究チームが、2007年2月からの1年間に、愛知県岡崎市で健康診断を受診した35~79歳の女性2733人を対象にしたアンケート(図1)をもとに算出されました。

同調査によると、対象者のうち妊娠経験がある2503人中、流産したことがあったのが953 人(38%)、2回以上流産の経験があったのが105人(4%)、3回以上流産経験があったのが22人(1%)という結果となりました。

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