妊娠、出産にまつわるデータ集:第5回 
妊娠、出産時のトラブル

2014.08.04

ミキハウス編集部

<今回の掲載データ>
■出産時に重度の悪阻(つわり)・切迫早産・帝王切開などによる入院・手術などのトラブル発生率
■悪阻で通院、入院した割合

公益財団法人「母子衛生研究会」によると、一般的な安産の条件とは、(1)娩出力(母体が胎児を押し出す力)、(2)生まれてくる赤ちゃんの状態、(3)産道の状態、これらすべてが整っていることを指すといいます。反対に、これらのいずれかの段階で状態が整わない場合、ママとお腹の赤ちゃんの安全を最優先に、薬を投与したり、帝王切開などの外科手術を行ったり、適切な処置をとることになります。

 

25歳~39歳の妊婦の約3割が入院・手術などのトラブルを経験

2013年、ライフネット生命は3年未満に出産を経験した25~39歳の先輩ママ1,000人に、「妊娠出産時のお金に関する調査」を実施。その中で、先輩ママのみなさんに、「直近の出産時に重度の悪阻(つわり)・切迫早産・帝王切開などによる入院・手術などのトラブルがあったか」について尋ねました(図1)。

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この調査によると、先輩ママのうち約3割(30.2%)が、妊娠、出産時に何らかのトラブルによって入院、手術を経験していることがわかりました。また、ママの年齢が上がるにつれて、トラブルを経験している割合も大きく、30代後半(35~39歳)の先輩ママでは、約3割半(36.1%)と他の年代よりも高い割合になっています。近年、ライフスタイルの変化とともに高齢出産のママが増えてきています。そういった観点からも、妊娠、出産時のトラブルについての理解が今後ますます重要になってくるでしょう。

次のページ 重度の「悪阻(つわり)」で通院、入院した人も約4割

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