同調査では、不妊を心配したことがある夫婦31.1%のうち、実際に不妊症の検査や治療経験のある夫婦の割合は17.9%と、半数以上になることもわかりました。また、この割合は調査を重ねるたびに増加する傾向にあるようです。たとえば、不妊の検査や治療経験がある(治療中を含む)割合を総数でみた場合、2002年の調査では12.7%、2005年は13.4%、2010年は16.4%と増えています(図2)。ちなみに、同様のことを結婚持続期間別にみた場合、結婚後0~4年の夫婦は、2002年10.8%、2005年11.9%、2010年14.4%。結婚後15~19年の夫婦は、2002年から順に12.1%、12.8%、16.5%となっています。結婚して間もない夫婦から、ある程度時間がたった夫婦まで、婚姻期間には関係なく、不妊の悩みについて具体的な行動をとるカップルが増えてきていることがうかがえます。