いよいよ乳歯が生えてきたら、歯ブラシでのお手入れをはじめます。パパ、ママの膝の上に赤ちゃんを寝かせて片手を大人のわきの下にはさみ、「あーん、できるね、すごいね」「いい子だね、上手だね」などとほめながら、まずは歯ブラシをお口に入れることに慣れてもらいましょう。
赤ちゃんが歯ブラシに慣れてきたら、ママ、パパは鉛筆を持つように歯ブラシを握り、赤ちゃんの小さな歯によく当たるように先端だけを細かく震わせるように動かします。痛くないようにそっとやさしく磨いてあげましょう。
でも、ちょっとでも嫌がるなら無理はしないで。この時期は歯みがき用ガーゼや太めの綿棒でさっと拭いてあげるだけでもいいのです。
歯みがき粉は特に必要ありませんが、フルーツの味や香りがついている赤ちゃん用、小児用の歯みがき粉を喜ぶようであれば使ってもいいでしょう。赤ちゃん用・小児用のジェルタイプがおすすめです。フッ素入りのものも、虫歯予防に効果があります。ただし、赤ちゃんが自分ですすぎができるようになってから使うことをおすすめします。また、大人用のものには発泡剤や研磨剤が入っていますから、使用は控えましょう。
赤ちゃんのお口の中は、日中は盛んに分泌される唾液の自浄作用で虫歯になりにくい環境ですが、眠っている間は唾液が少なく、虫歯菌が活動しやすくなります。歯みがきのタイミングは夜寝る前やお昼寝前がおすすめです。