お出かけが楽になるパートナー
「抱っこひも&ベビーカー」の選び方

ミキハウス編集部

パパ、ママの使い勝手 プラス、そして何より“赤ちゃんの乗り心地”で選びたい

■ミキハウス 梨本幸裕さん(ミキハウス マム&ベビー)からのアドバイス

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選ぶときにはまず、ベビーとパパとママの“ライフスタイル”を考えていただくといいと思います。

・お出かけするときに「車」「電車」のどちらを使うことが多いか
・よく行くお出かけスポットへの道路の状況
・使わないときにベビーカーをどこに収納するか

などです。

具体的に使用するシーンをイメージしていただいて、ベビーカーに求めるもの、ゆずれない点は何かを考えましょう。

よく聞かれるのが、本体の重量についてですが、軽さを重視される方が多くいらっしゃいます。

軽量のベビーカーは、収納やたたんでの持ち運びには便利ですが、赤ちゃんの乗り心地や押して歩く快適さでは、重量のあるベビーカーのほうが優れていることが多いと思います。

店頭でベビーカーを押して歩いてみて、

・赤ちゃんの乗り心地がよいか(振動でガタガタしないか)
・パパ、ママの押し心地がよいか(スムースに操作できているか)

を確認してみてください。

ベビーカーのハンドルをつかみ、左右に動かすことで、フレームがしっかりしているか、グラグラしないかを確認できます。また、押して歩いたときの旋回性のよさ、一歩目を踏み出すときの動きだしのよさなどで操作性の良し悪しがわかります。

フレームの剛性(圧縮、ずれ、ねじれなどの外力に対する、物体の変形しにくい性質)、タイヤの大きさ、タイヤやサスペンションでの振動吸収力の違いなど、それぞれの機種の特徴をチェックするといいと思います。

また、

・手荷物や赤ちゃんグッズなどを収納できるバスケットやスペースがあるか

これも大切なポイント。ぜひチェックを。収納力不足で、ハンドルにS字フックなどをつけて荷物をぶら下げすぎると転倒の危険性や、ベビーカー自体の傷みにつながることがあるので、注意しましょう。

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ベビーカーを選ぶ際に、タイヤの数と大きさ素材の違いを見るというポイントもあります。最近よく見かける3輪のメリットは、なんといっても小回りのしやすさ。4輪はやはり安定感。小さなタイヤは軽くてコンパクト、大きなタイヤは押し心地の軽さと走破性のよさ。樹脂製のタイヤは、メンテナンスが楽、自転車のようなエアタイヤは、圧倒的な振動吸収力があります。なお最近は、空気の代わりに樹脂を注入した“パンクレス”のゴムタイヤを使用しているものも出ています。タイヤの違いでベビーカーの特性は大きく変わります

安全テストについて触れておくと、日本では「SG基準」、ヨーロッパでは「EN」という規格があります。ENではダミー人形による耐荷重のテストや、ベビーカーが転倒しないかの傾斜テストを行います。また、お子さまが転落しないために取り付けられているベルトは「5点式」が必須です。左右の肩、左右のウエスト、股のベルトですね。そのほか、ベビーカーの強度、構造について高い安全性が求められています。もちろん、私たちのお店で取り扱っているのは、この厳しい基準をクリアしたベビーカーだけですが、ご自身で選ぶ際にも確認していただきたいと思います。

以前は、日本のSG基準でいうA型の後に、小型のB型に買い替えをするケースが多くありました。けれど、最近では抱っこひもと同様に、生後1か月から使用できるベビーカーを、お子さまが成長されても使われる方が多く、ロングユースのタイプが人気です。耐荷重は15kgから、大きいものではなんと34kgというものまであります。

ハンドルの位置も、ハンドル調節機能によって角度や高さを変えられるものや、ミキハウスとイタリアの「イングリッシーナ」がコラボレーションしたベビーカーのように、人間工学に基づいて、人が手をすっと出して握りやすい角度や形状のハンドルを搭載するなど、いろいろな工夫が凝らされていたりします。

ベビーカーを選ぶにあたって、使用環境や求める機能によって、おひとりおひとりに適切なベビーカーは違います。ぜひ、実際にベビーカーを押してみて、さまざまな機能や特長を実感し、体感していただくのがおすすめです。

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