意識して体を動かすことができない赤ちゃんは、運動不足で便秘になってしまうこともあります。ママやパパがマッサージをしてあげたり、ちょっぴり手助けをして体を動かしたりすることで、腸の動きが活発になって便秘を改善することができます。
■お腹のマッサージ
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、おへそを中心に腸の向きと同じ時計回りに「の」の字を書くように手のひらで優しくなでてあげます。指先を使わないで、手のひら全体でソフトにさするのがコツ。腸が刺激されてお通じがよくなります。
■足の屈伸マッサージ
仰向けに寝かせた赤ちゃんの両足首をそっと握り、両足を交互に屈伸させます。赤ちゃんのモモとヒザでお腹が押されて腸を刺激するので、便秘解消に効果があります。
■おしりのマッサージ
赤ちゃんの肛門のすぐ上あたりを軽く押してマッサージします。くれぐれも力を入れすぎないように気を付けて。
「離乳食を始めてから便秘気味で困っていました。お腹をちょっとさすってあげると、すぐにお通じがあることも多いですよ」(20代ママ)と効果を実感しているママもいれば、「歌を口ずさみながら赤ちゃんを優しくなでなでするのは私にとっても楽しい時間。スキンシップにもなるので、毎日お風呂上がりにしてあげます」(30代ママ)とお遊びタイムを兼ねて便秘予防マッサージを日課にしているママもいるようです。
赤ちゃんの体はとてもデリケートなので、マッサージはそっと触る感じで十分。また、あまり長い時間にならないようにしましょう。すぐに効果が出なくても、毎日続けると便秘が改善する子は多いようです。
最後に、綿棒で赤ちゃんの肛門付近を少し刺激する「綿棒浣腸」のやり方をお知らせします。
■綿棒浣腸
綿棒の先にベビーオイルやオリーブオイルなどをつけて、赤ちゃんのお尻の穴に1~2cmくらい入れて軽く刺激します。クルッと綿棒をまわしてあげましょう。
先輩パパ、ママからこんな声も。
「機嫌が悪く、お腹が張っている感じがしたので、綿棒でお尻の穴を刺激してみました。すると、すぐにダダっとウンチが。びっくりするくらいすぐに出て、子どももうれしそうでした」(30代パパ)
「綿棒浣腸は聞いたことがありましたが、なんだか怖くてできなくて。その後便秘の症状が解消されたので、結局一度もやらずにすんでしまいました」(40代ママ)
昼夜の区別がなく寝たり起きたりを繰り返していた赤ちゃんも、成長するにつれ夜は長く眠れるようになり、少しずつ生活にリズムがでてきます。朝は太陽の光を浴びて起き、離乳食をできるだけ決まった時間に食べ、夜は暗くなって寝る。このような赤ちゃんの規則正しい生活が、便秘の予防につながることもあります。
赤ちゃんの月齢や成長具合を見つつ、便の変化にも注意を。ふだんとは違うことを察知したら、今までお知らせした方法を試してみましょう。
もしも1週間くらいウンチが出ていない場合や、「嘔吐・発熱がある」「激しく泣く、泣き止まない」「ぐったりしている」「お腹が膨れ上がる」「血便が出る」などの症状がある場合は病院へ。便秘とは違う別の病気かもしれませんので、早めに受診することをおすすめします。