記念すべき、赤ちゃんのはじめてのお誕生日。心に残るお祝いをしたいものです。日本古来のお祝いなどをご紹介した前編につづき、今回は、自宅でのパーティを中心に、その準備から当日の過ごし方、ママ、パパになって1年たった記念日の意味などについて、みていきましょう。
ホームパーティならではの演出とは?
自宅で誕生祝いをするなら、お部屋の飾りつけ、赤ちゃん用のごちそうやケーキの準備は欠かせませんね。先輩ママ、パパの体験談を交えながら、ホームパーティならではのアイデアを見ていきましょう。
■お部屋を飾りましょう
風船や折り紙のデコレーションでお部屋を飾ると、それだけでパーティ気分が盛り上がります。赤ちゃんもいつもと違う華やかな飾りつけを見てごきげんになることでしょう。「HAPPY BIRTHDAY」の文字入りのバルーンを用意したり、折り紙を使って輪っか飾りを手作りしたり。紙のランチョンマットに絵やメッセージを描いたり、赤ちゃんのために主役用の三角帽を用意したり。ネット通販や100円ショップの小物なども上手に利用して、家族で協力して準備できるといいですね。
部屋の飾りにこんな工夫をしたママもいます。
「HAPPY BIRTHDAYの文字の後に、年齢を差しかえられるスペースを設けたオリジナルの壁掛けを作りました。これなら毎年使え、飾りを少しずつ足していくのも楽しいなと思っています。自分でお友だちを呼びたい年齢になったときは、みんなで作って飾って、とてもにぎやかなデコレーションになるといいです」(30代ママ)
はじめてのバースデーから、ずっと続いていく赤ちゃんの誕生日。毎年使える飾りを用意するのもいいアイデアですね。
■離乳食を楽しく盛りつけて
ご飯やハンバーグ、加熱した魚、野菜、果物などで、離乳食完了期の赤ちゃんが手づかみで食べられるお祝いプレートを作りましょう。キャラ弁の要領で大好きな動物や乗り物を形にして色鮮やかに盛りつければ、テーブルが華やかに。出席者みんなで盛り上がりそうです。
料理が苦手なママでも大丈夫。ちょっとした道具を使えば、いつものメニューが大変身します。
「市販のハート形の海苔を一口おむすびに貼りつけ、ゆでたにんじんやかぼちゃを抜き器で星や花の形にしてお皿に散らしました。いつもは食の細い息子がビックリするぐらいよく食べてくれて、とってもうれしかったのを覚えています」(30代ママ)
パパだって腕を振るっています。
「子どもの1歳誕生日にオムライスを作り、トマトケチャップはまだ早いというので、にんじんのペーストでお気に入りのキャラクターの顔を描きました。それから我が家のお祝いには“パパのオムライス”が定番になり、毎回張り切って作っています」(30代パパ)
ママが料理にこめた思いは赤ちゃんにも伝わるし、パパが作ってくれた特別な日のオムライスの味を子どもたちは大きくなっても忘れないことでしょう。
■バースデーケーキは食パンやパンケーキをアレンジ
甘いスポンジケーキや脂肪分の多い生クリームは、離乳食完了期の赤ちゃんの体にはまだ負担が大きいようです。ケーキ屋さんによっては赤ちゃん用に作ってくれるところもありますが、1歳の誕生日ならではの食パンやパンケーキを使ったケーキはいかがでしょうか。
「生クリームの代わりに赤ちゃん用のヨーグルトを食パンに塗り、色とりどりのフルーツで飾りました。ヨーグルトはザルにキッチンペーパーを敷いたもので一晩水切りすると生クリームっぽくなります。数字の1の形をしたキャンドルを立てたら、『われながら完璧!』といいたくなるような出来でした」(40代ママ)
「パンケーキをたくさん焼いて、赤ちゃん用にはかぼちゃを裏ごししたクリームを塗り、大人用には生クリームをたっぷりとはさんでケーキ風にデコレートしました。はじめてのお誕生日だからケーキは用意してあげたかったし、みんなで食べられるものにしたかったので。パパからすごいねとお褒めの言葉をもらいました」(30代ママ)
こんなケーキなら安心ですね。お菓子作りはしたことがないというママやパパでも、パンケーキと市販の裏ごし野菜のベビーフードを使えば赤ちゃん用のケーキを簡単に作ることができそうですよ。