赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(8) 
予防接種を受ける

2015.10.15

ミキハウス編集部

ワクチン、予防接種の種類はさまざま

接種方法によって、ワクチンは2種類に分けられます。

  • 経口ワクチン……口から飲ませるタイプ
  • 注射ワクチン……注射で接種するタイプ

 

含まれる病原体などの状態のよって、ワクチンは3種類に分けられます。

  • 不活化ワクチン……病原性を消失させたり、毒素を無毒化したりしたもの(例:ヒブ、小児型肺炎球菌、四種混合など)
  • 生ワクチン……病原性を弱めたウィルスや細菌を用いるタイプ。体の中でこれらが増えることにより免疫力をつけるので、自然感染に近い状態で免疫がつけられる(例:BCG、麻しん風しん混合など)
  • トキソイド……強い毒素を産生する細菌の毒素だけを取り出して無毒化し、ワクチンにしたもの(例:ジフテリア、破傷風など)

 

また、予防接種にはいくつかの種類や方法があります。

■定期接種と任意接種

定期接種は、国が接種を強く推奨していて、決められた月齢以内ならほとんどの自治体で、無料で受けることができるものです。任意接種とは希望して個別に受けるもので、費用は基本的に自己負担になります。

■個別接種と集団接種

個別接種は、小児科医院など医療機関で個別に受けるもの。予約が必要なケースが多いようですが、予約なしでも受けつけてくれるところも中にはあります。集団接種は、各自治体の保健センターなどで決められた日に同じくらいの月齢の子たちが集まって、一斉に受けるものです。「BCGは自治体の4か月健診のときに、集団接種で受けました」(30代ママ)という先輩ママの声もありました。

■単独接種と同時接種

日本では長年、1回に1種類のワクチンを接種する単独接種が行われてきましたが、最近では、一度に複数のワクチンを接種する同時接種も行われています。「私の育休中になるべく多く、忘れずに接種させておきたかったので、同時接種でスケジュールを立てました」(30代ママ)というケースも。

単独接種が当たり前だったママ、パパにとってはとまどうかもしれませんが、同時接種は諸外国では一般的に行われている医療行為。日本小児科学会では、とくに乳児期には重要なワクチン接種が複数回必要なことから、「同時接種をより一般的な医療行為として行なっていく必要がある」としています。同時接種でも、ワクチンの安全性や有効性について問題はなく、「子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる」「保護者の経済的、時間的負担が軽減する」などと利点を挙げています。

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