赤ちゃんが生まれて出生届を出したら、今度は保険や手当などの申請を行いましょう。「たくさんあるみたいだけど、間違えずにできるかな……」。新米パパ、ママの不安げなつぶやきが聞こえてきそうですが、心配しなくても大丈夫。住民登録をした役所や職場で申請が可能だからです。
「健康保険」「乳幼児医療費助成」「児童手当」「出産育児一時金」などの手続きについて、さっそく見ていきましょう。
まずは健康保険に加入 赤ちゃんを健やかに育てるための準備から
最初に行いたいのは、健康保険の加入です。健康保険に入ることで、乳幼児医療助成が受けられるようになります。扶養者の保険に加入することになりますが、国民保険(国保)の場合は、住民登録をした役所へ。企業の健康保険組合(健保)や、公務員や教員が加入する共済組合の場合は、職場の担当窓口に申し出ましょう。申請に必要なものは、扶養者の保険証と印鑑などです。
次は、乳幼児医療費助成の申請を。赤ちゃんが病院にかかったときの医療費の自己負担分を全額または一部、自治体が負担してくれる制度です。これは、国保でも健保でも共済組合でも、住民登録をしている役所で手続きします。子どもの保険証のコピー、印鑑などが必要になります。申請が認められると、乳幼児医療証が交付され、これを病院に持参すれば助成が受けられます。薬代についても負担してもらえるので、赤ちゃんのいる家庭にはとてもありがたい制度です。ただし、所得制限を設けている自治体もあります。
児童手当の申請も行いましょう。これは、児童手当法という法律で定められているもので、0~3歳未満は一律15,000円になっています。その後子どもが中学生までの間は、子どもの年齢や数によって支給額が異なり、また扶養親族などの数で決められた所得額によってもその額は変化します。申請には、請求者名義の普通預金口座のわかるもの、請求者の印鑑のほか、厚生年金や共済年金加入者の場合は、健康保険証の写し、あるいは年金加入証明書が必要になります。この手当は、過去にさかのぼっての申請はできないので、なるべく誕生月の月末までに届け出て、きちんと手当を受け取れるようにしましょう。